蒼い海に溺れて2nd season

なんとなく作ってみたけど、しばらく様子見

アンチWikipediaは栄えない

アンチWikipediaなサイトって結構あるがいずれもWikipediaからは相手にされないレベル。それは何故か。見た感じでは基盤が不安定で成長しにくいことが原因だと感じる。
まず基盤についてだが、Wikipediaウィキメディア財団が多言語展開プロジェクトのひとつとして運営しているフリー百科事典。多くのスタッフやボランティアの力によりWikiのシステム、基本ガイドラインや運用方式を形成している。また、法人が運営母体なので運営に携わる者が1人消えても大した影響はなく、周りが穴埋めを行うことが可能なので基盤は非常に安定していると言える。*1
それに対して日本のアンチサイトは個人レベルでの運用にとどまるケースが多く基盤は不安定。サイト主が消えればサーバー管理が行われず閉鎖の可能性も高くなる。このような基盤でWikipediaに取って代わる存在となるのは無理だろう。
次に成長の問題。Wikipediaは何年もかけて築き上げられてきたプロジェクト。昨日今日に作られたわけじゃない。その力を昨日今日に作ったアンチサイトがどうにかしようということ自体無理がある。
また、一部アンチサイトはWikiのシステムにWikimediaが開発したMediaWikiを使用している。これはWikipedia日本語版以外が眼中にないこと、自分達でMediaWikiに取って代わるようなシステムを作れないことなどを意味している。こんな状態でWikipediaを倒すなど無理。やるならばもっとしっかりやらないとダメよ。
あとそれから利益って問題もアンチサイトが栄えない理由のひとつだと思う。アンチサイトは内容がコピペレベルだし運営システムも不安定なのでWikipediaを超える質の記事を提供出来ない。その結果Wikipediaリファラーに与えている以上の利益を与えることができていない。
調べ物、暇つぶし、知識欲を満たす。目的はいろいろあるだろう。現在のWikipediaは多分ある程度それに答えることができている。多くの人間が役に立つと感じているから頻繁に利用されていると思う。役に立つと思う人が多数派だから検索とかでも上位に出てるんだろう。これはアンチサイトにできていないことだ。こんなモンでWikipediaを潰すなんて絶対に無理だね。
Wikipediaに取って代わる存在が現れ人々にWikipediaが与えていた利益を与えられるのならばいいが現在自分の知ってる範囲でのアンチサイトはあってもなくても同じだ。

*1:ただしWikipediaの中身に問題があるかないかは別の話